原木太鼓「やまいもくん」と「ぶたばなちゃん」

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推定樹齢600年のケヤキの木から、鼓童のメンバーが手作りした大太鼓。世界広しと言えども、当館だけのオリジナルの大太鼓です。

新潟県柿崎町(現・上越市柿崎)の「善導寺」という寺院の境内にそびえていたケヤキが枯れて、枝が落下するようになり、近隣住民の方々の安全のために切り倒されたものです。
このケヤキは買い手がつかず、廃木として処分寸前だったそうですが、2001年春、上越市のNPO法人「木と遊ぶ研究所」の紹介により、鼓童のもとに運びこまれ、鼓童メンバーによる「鼓童村のケヤキ太鼓づくりプロジェクト」が発足しました。
実は、日本国内でケヤキの大木を手に入れるのは、現在は非常に困難なため、これは鼓童にとって二度とないチャンスでした。

原木が乾燥するまでには長い年月が必要なため、プロジェクトは6年の長きにわたりました。公演ツアーから佐渡へ戻ってくるたびに、鼓童メンバーの中で太鼓づくりに深く関心を持っていた見留知弘・齊藤栄一を中心に、鼓童村に置かれた原木の内部を削る作業が続けられました。

2006年11月に、石川県の浅野太鼓楽器店で最後の工程となる太鼓の革張りが行われました。
鼓童のメンバーも駆けつけ、自らの手で、太鼓に命を吹き込む儀式、革を太鼓に張る「鋲打ち」をさせていただきました。
幹の部分は両面の太鼓となり、枝の部分は逆さまにして、切り株のような形の片面太鼓になりました。

2007年4月3日、上越、佐渡、そして石川を旅してきたケヤキが、佐渡の地で太鼓として蘇り、たたこう館で関係者に向けたお披露目が行われました。

その後、上の太鼓はその形から「やまいもくん」、下の太鼓は、開いている穴に手をかざしていると、叩いた時に出てくる空気が鼻息のようなことから「ぶたばなちゃん」と、来館した子ども達に名付けられました。

様々な願いがこもった「原木太鼓」。
これからも佐渡の地で自然との共生、そして地域交流のシンボルとして響き続けます。

 

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